いつのまにかgo-translatorパッケージに互換性のない修正が入っていてサンプルコードが動かなくなっていましたので書き直しました。
DeepL とうAIによる翻訳サイトが流行っていますね。Google翻訳よりも自然な訳をしてくれると話題です。使い方としてはサイトにてコピー&ペーストするだけなのですが、Emacs 使いとしては Emacs から直接翻訳したいですよね。そこで今回はその設定方法について説明します。
Emacs 前準備
今回使用するパッケージにあわせて前準備が必要です。すでに対応済みの場合はスキップしてください。
MELPAの設定
つぎにMELPAを登録しておきます。下記のように init.el で設定しておけばよいかと思います。
(package-initialize) (setq package-archives '(("gnu" . "https://elpa.gnu.org/packages/") ("melpa" . "https://melpa.org/packages/") ("org" . "https://orgmode.org/elpa/")))
DeepL APIの認証キーの取得
Emacs から DeepL を使用するには API を利用します。APIを使うには認証キーが必要です。
まずは公式サイトにアクセスします。
DeepL
サイトの上の方に「API」と書いてあるところがあるのでそこをクリックしてください。下図の赤枠のところです。
次に、下の方に「無料で登録する」というところがあるのでそこをクリック。下図の赤枠のところです。
すると名前や住所、クレジットカード情報を聞かれます。「クレジットカードの入力は1人で複数登録するのを防ぐため(意訳)」と書いてあります。フリープランなら課金されることはないので問題ないでしょう。そのまま進め登録を完了させます。
これでAPI認証キーを取得する準備ができました。右上のほうのアカウント名をアカウント情報を表示させます。
アカウントタブのところをクリックすれば下記のようにAPI認証キーが表示されるはずです。あとでこれを入力する必要がありますのでどこかにメモしておいてください。
go-translate のインストール
Emacsパッケージの go-translate をインストールします。
MELPA からダウンロードできます。下記のコマンドでインストールできます。
M-x package-install RET go-translate RET
GUIでインストールしてもOKです。下記のような感じですね。
ちなみにパッケージのGitHubでは下記の場所です。詳細は下記から調べてみてください。
Emacs go-translate
go-translate の設定
init.el に下記のように記載すればOKです。auth-key のところのXXXXXは前述したDeepLのAPI認証キーを設定してください。これで設定は終わりです。下記の例では C-c t に翻訳機能を割り当てています。翻訳したい文章をリージョン選択してC-c t を入力すると翻訳されるはずです!
2025-07-26 go-translatorが互換性のない修正をしていたのでそれに合わせて修正しました
(require 'go-translate) ;; 翻訳設定 (use-package go-translate :if (boundp 'private-deepl-auth-key) ; DeepLキーが定義されている場合のみ有効化 :bind ("C-c t" . gt-do-translate) :config (setq gt-langs '(ja en) ) (setq gt-default-translator (gt-translator :engines (gt-deepl-engine :key "XXXXXXXX-XXXX-XXXX-XXXX-XXXXXXXXXXX:XX") :render (gt-buffer-render))))
C-c t で下記のようになればOKです!
ちなみにコメントアウトしている箇所を変更するとGoogle翻訳を有効にしたり、翻訳結果をキルリングに入れたりすることもできます!いろいろ試してみてください。
まとめ
今回は DeepL をEmacs から直接使う方法を紹介しました。ブラウザにコピペする手間が省けて便利だと思います!
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