zip コマンドで効率的にバックアップ

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Linux の zip コマンドはよく使われるコマンドであり、さまざまなオプションがあります。その中でファイルのバックアップに便利そうなオプションを今回は紹介します。ちょっとググった感じではヒットしなかったのでもしかしたらマイナーなオプションなのかもしれません。

動作確認環境は Ubuntu 20.04.3 LTS です。また、Windows WSL でも動作しました。

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基本的な使い方

まず zip のおさらいです。基本的な使い方は簡単です。引数に作成する zip ファイル名と圧縮するファイル名を渡せばOKです。たとえば下記のようなファイルとディレクトリがあったとします。これを全部 zip にかためてバックアップを取ることを考えます。


$ tree
.
├── a.txt
├── b.txt
├── c.txt
└── foo
    ├── fuga.txt
    └── hoge.txt

ここでカレントディレクトリ以下全部を圧縮してみます。下記のように -r(--recurse-paths) の再帰オプションとワイルドカードを組み合わせればできます。また、unzip -l は zip の中のファイル一覧を表示するコマンドです。期待通り全部格納されています。


$ zip  -r backup.zip ./*
  adding: a.txt (stored 0%)
  adding: b.txt (stored 0%)
  adding: c.txt (stored 0%)
  adding: foo/ (stored 0%)
  adding: foo/hoge.txt (stored 0%)
  adding: foo/fuga.txt (stored 0%)
$ unzip -l
Archive:  backup.zip
  Length      Date    Time    Name
---------  ---------- -----   ----
        0  2022-02-24 23:24   a.txt
        0  2022-02-24 23:24   b.txt
        0  2022-02-24 23:24   c.txt
        0  2022-02-24 23:25   foo/
        0  2022-02-24 23:24   foo/hoge.txt
        0  2022-02-24 23:25   foo/fuga.txt
---------                     -------
        0                     6 files
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変更されたファイルだけ更新する

つぎにファイルが変更されたときのことを考えます。ファイルが変更されたら backup.zip も作り直す必要がありますね。
いったん backup.zip を消して再度 zip してもいいのですが、もしファイルが多かったり大きかったりするとその方法では効率がわるいです。
そこで登場するのが -u (--update)オプションです。-u をつけると、変更されたファイルだけを更新できます。

下記の例では a.txt を変更し、 -u オプションをつけることで zip 内の a.txt だけを更新しています。このとき変更されていない他のファイルは更新されません。これで不要な処理を省けます。
大量のファイルのバックアップを取るときはこのオプションが便利です。


$ zip -r -u backup.zip ./* # backup.zip はなにも更新されない
$ touch a.txt
$ zip -r -u backup.zip ./*  # a.txt が更新されたので backup.zip の a.txt も更新される
updating: a.txt (stored 0%)
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削除されたファイルを反映する

上記の -u オプションはファイルを変更したり新規に追加したりした場合は期待通り動作します。しかしファイルが削除された場合には zip を更新しません。
たとえとして、ここでは a.txt 不要になったとしてファイルを削除した場合を考えてみます。
この状態で上述の -u オプションを使っても backup.zip からは a.txt は削除されません。つまりファイルの状態と zip 内の状態が不一致になってしまいます。

backup.zip からも削除したい場合は -d(–delte)オプションを使うことで backup.zip 内からファイルを削除できます。
ですがこの場合はいちいち削除されたファイルを指定する必要があり、ファイル数が多い場合には漏れが出るかもしれません。

そこで今回は --filesync オプションを使います。これは名前の通り自動的にファイルの状態を同期してくれます。a.txt がs削除された状態で --filesync を使うと backup.zip から自動で a.txt を削除してくれます。
下記の例には書いていませんが、ファイル更新があればもちろん -u と同じように zip 内のファイルも更新します。
バックアップを取るという目的ならこちらのほうが便利かと思います。


$ rm -r a.txt
$ zip -r -u backup.zip ./* # a.txt が削除されても test.zip はなにも更新されない
$ zip --filesync backup.zip ./* # a.txt が削除されているので backup.zip からも a.txt を削除する
deleting: a.txt
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まとめ

今回はファイルバックアップに便利な zip の --filesync オプションを紹介しました。ググってもこのオプションはあんまりヒットしないようなので、詳細は man zip で確認するのがいいかと思います。

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