4月になったので新社会人になったひとも多いかと思います。そういう人に向けて社会人歴15年のおじさんがやっておいたほうがいいことを書き並べてみます。参考にしてみてください。
就業規則を確認しておこう
会社には就業規則というものがあります。その会社で働く上でのルールが書いてあります。会社からわれわれ労働者に課せられる決まり以外に労働者が行使できる権利も書いてあります。これを把握しておかないと一人前の社会人とは言えません。まっさきに確認しておくべき項目をあげて起きますので会社で確認してみてください。
ちなみに就業規則は社員が閲覧できるようにせよと法律で決まっているので閲覧できないことはないはずです。だいたいイントラから参照できるようになっていると思います。
もしかしたら就業規則でなく労働協約書のほうに書いてあるかもしれません。両方確認しておけば問題ないです。
有給休暇
労働者の権利として有給休暇というものがあります。お仕事休んでもお賃金をくれるという素敵な制度です。これを確認しましょう。
労働基準法で最低限労働者に与えるべき日数が決まっています。福利厚生がつよい会社では労基法以上の日数をくれます。就業規則に書いてあるので確認してください。
ちなみにですが有給休暇をとるのに理由はいりません。なんとなく休みたいからという理由でOKです。まあ馬鹿正直に「仕事行きたくないんで休みます」とかいうと角が立つので「家庭の事情で」とか「役所に行きたいので」とか言っておけばいいと思います。
休職
不幸にして大きな怪我や病気をして長期間(何ヶ月も)休むことになった場合の制度です。人生いつ何があるかわからないので元気なうちに制度を把握しておきましょう。休める最長期間などを見ておきましょう。その期間内に復職できなかった場合の扱いも確認必要です。残念ながら会社をやめることになります。
休職は有給休暇とちがってお給料は出ません。じゃあどうやって生活するのかという心配が出てきますが大丈夫です。健康保険がお金くれます。傷病手当という制度です。ざっくり月給の2/3の額がもらえます。
税金社会保険などに敏感になろう
頑張って労働してお給料もらっても残念ながらから税金や社会保険、年金が天引きされます。信じられないことに月給の3〜4割くらい持っていかれます。おそらく支出で一番でかい項目です。次が家賃ですかね。つまり国からギュウギュウに搾り取られた残りを資本家に貢がされる人生になります。悲しいですね。
住民税に気をつけろ
住民税というものがあります。これは前年の給料に対してかけられるものです。なので社会人1年目は取られません。2年目から取られます。なので1年目でカツカツの生活を送っていると2年目でお金が足りなくなります。気をつけよう。
標準報酬月額を意識しよう
社会保険料というものがあります。これらは標準報酬月額をもとに額が決まります。ざっくりいうと標準報酬月額は4月5月6月の給料の平均です。なので3月4月5月にたくさん残業してその翌月の4月5月6月にお給料をたくさんもらうと標準報酬月額も高くなり保険料も上がります。なので3月4月5月はあんまり頑張らないほうがいいですね。12ヶ月の平均を出せばいいのに、とは思います。
ちなみにこの標準報酬月額には福利厚生も含まれます。最近よくある福利厚生のカフェテリアプランなどが要注意です。これは1年間あたり一定額まで福利厚生として費用を補助してくれる制度です。対象は書籍や旅行、資格取得やフィットネスなどの費用です。たとえば年間12万円まで補助してくれる場合、それを全額4月5月6月に受け取ってしまうと4万円お給料が上がったと同じことになってしまいます。使うなら別の月にしましょう。
ちなみに標準報酬月月額が上がるといいこともあって、たとえば傷病手当金は標準報酬月額をもとに計算するのでチョットお得になります。まあ、マイナスの方が大きいとは思いますので減らすようにしたほうがいいと思います。
確定拠出年金を活用しよう
最近は確定拠出年金を採用する企業が多いです。自分で投資を運用して年金を準備する制度です。こいつのいいところは税金を抑えることができるところです。普通に株などで儲けたら2割税金で持っていかれますが確定拠出年金は非課税です。また所得税や住民税も安くなります。拠出した額は所得税住民税がかかりません。たとえば毎月2万円拠出したとして所得税が20%、住民税が10%としたら2 * 12 * (0.2 + 0.1) = 72000 円儲かります。拠出できる額の上限はありますが可能な限り拠出しておくことをおすすめします。自分で給料から定期預金に積み立てるよりよっぽど儲かります。
注意点としては確定供出年金は定年まで使えないことです。定年までお金が必要になっても使えません。
クレジットカードは2枚つくろう
クレジットカードを作る人も多いかと思います。VISAかMasterブランドですきなものを選べばいいです。できれば2枚持つことをおすすめします。1枚を普段使いとして財布にいれておき、もう1枚は家賃や公共料金、水道光熱費など用にして家に置いておくといいです。1枚だけで家賃や公共料金なども払っているとうっかり財布を落としたときにかなり困ります。手続きがマジでめんどいです。
リボ払いダメ絶対
クレジットカードで絶対避けるべき事があります。リボ払いです。毎月定額だけ返済していく方式ですが利率がやばいです。15%くらい持っていかれます。サラ金なみです。それだけカード会社はもうかるのであの手この手でリボ払いさせようとしてきますが断固として断りましょう。
民間保険
さいきんはコロナで見かけなくなりましたが、チョット前までは社内の食堂や売店ちかうに生命保険のお姉さんたちがいました。執拗に保険をすすめてきます。執拗にすすめてきます。まあ保険に入るのもありとはおもいますがものすごく高い買い物だということは頭に入れておいてください。毎月払い続けるものなので数百万円にのぼります。だからお姉さんたちが執拗に勧誘してくるわけです。
どの保険が必要なのかは前述した傷病手当なども踏まえて検討したほうがいいでしょう。また、共済などの保険も選択肢にいれたほうがいいですね。やすいので。
転職に備える
自分に非がなくても市況が悪化したとか経営層が粉飾決算したとかで転職を余儀なくされることがあります。若いひとは比較的クビを切られにくいですが絶対安全とは言えません。備えておきましょう。
職務経歴をメモしておこう
具体的には半年に一回、上期と下期が終わるたびに職務経歴書を更新するといいかと思います。経歴書をつくるのが面倒なら半年で何をしたかをメモっておきましょう。数年後にいざ転職しようとした時、記録がなにもないとなにをしてきたか意外に思い出せないです。考課査定とか期初目標のシートなどがあればそれも保存しておきましょう。
転職しなくても自分のキャリアの棚卸しになるのでかなりおすすめです。漠然と仕事していると運がわるいと詰みますよ。
資格は取っておこう
歳を取ると物覚えが悪くなります。学生の時勉強したことも忘れています。仕事以外の家庭で時間も取られます。資格取得はどんどんむずかしくなっていきます。なので若いうちに取っておきましょう。資格はあるにこしたことはないです。おすすめは日商簿記です。3級の知識は主任昇格試験とかでもでるので無駄にならないです。基本情報技術者ももっておいて損はないです。あと都会で育った人が意外に持っていないことありますが運転免許もあったほうがいいです。地方に転勤になったときに困ってしまいます、地方は電車なんか来ないんじゃ。
今パッと思いつくおすすめ資格を挙げておきます。ソフトエンジニア向けです。
もし講座をとって勉強する際には教育給付金という制度があるそうです。昔は失業者だけが対象だったように記憶していますがいまは在籍者でも使えるそうです。詳しくはググってみてください。
同期を大事に
おそらく人生最後の損得勘定のない友人になる可能性が大です。10年20年たっても変わらず付き合いのあるのは同期だけになるんじゃないかと。若いときはピンとこないですけど、あとから同期の存在はきいてきます。転職しても新卒の同期は付き合があることが多いです。同じ会社はいって同じようなタイミングで人生のイベントを進めていくことになるので同じ釜の飯を食ったという感じになります。
また同期は全然関係ない部署でも仲良くなることがあるので純粋に人脈という意味でも重要です。さきに同期に話を通しておいてから他部署とネゴするとスムーズに行く場合もあります。
もちろん人間なんで合う合わないはありますが、すくなくとも後ろから刺すような真似はやめておきましょう。
趣味を持とう
会社と自宅の往復では人生が単調になります。また仕事がうまくいかないときに会社にしか居場所がないとメンタルがやられてしまいます。居場所が会社だけというのはかなりリスクが高いです。いつも仕事が順風満帆とは限りません。会社以外に居場所を作りましょう。
趣味は何でもいいんですがチームや団体に所属すると精神衛生上いいとおもいます。一人でやる趣味ももちろんいいですが、居場所を作るという意味ではなにか複数人でやるのがいいかなと思います。近くの市民体育館とかにいくと掲示板でメンバーを募集してたりするので見てみるといいかと思います。
例えばフットサルはやっている人おおいですね。自転車も多いですね。あと武道格闘技も最近は意外に多い。いろいろやってみて自分似合うものをやればいいと思います。
まとめ
思いついたことをつらつらと書いてみました。まとまりのない内容になってしまいましたが、参考になればさいわいです。
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